泣けるスライドショーの作り方(その2) 初心者さんにも使いやすいアイデアと作品事例 

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快晴の雲

 こんにちは、じぷたです。

 以前、「泣けるスライドショーの作り方 基本4つとコツ2つ」という記事を書きました。
 この記事はじぷた通信社の稼ぎ頭で、弱小ブログ「じぷた通信社」を支えるヒット記事なのです。

泣けるスライドショーの作り方 作成の基本4つと2つのコツ(初心者向け) 
基本編①誰のために作るのか確認。②基本は2曲10分2部構成。③表情豊かな写真が欲しい。でも個人情報に注意。④音楽の基本は爽やかな曲。困ったときは「ゆず」。コツ編①人の映っていない写真を使う。②後ろ姿から感情が伝わる写真を使う。
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 その記事をご覧いただいた方々から質問をいくつかいただきました。
 慣れてしまえばどうということもない疑問でも、スライドショー作成を始めたばかりの方にとっては、気になってしまうこともあります。

  疑問をそのままにして作業するのは精神衛生上よくないので、解決方法をみなさんで共有していただき、すっきりした気持ちで作業に没頭していただければと思います。

 今回は実際に活用した写真も作品事例として紹介したいと思います。
 参考になれば幸いです。

 

初心者さんにも使いやすいアイデアと作品事例

 

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導入部(オープニング)への入り方

 「オープニングはどんな写真が良いですか?」との質問をいただきました。

 最初の写真がモニターに映るとき、バックの音楽には前奏部分が流れているはずです。
 そのときに「あれ、いきなり行事の活動写真…なんか突然だなぁ…」と思われたみたいです。

内容を想起させる写真ならなんでもOK 無人の遠景写真が効果的

 対応としては、音楽の前奏部分が流れている段階では、スライドショーの中身を想起させるような写真を入れておくと良いでしょう。
 ちなみにコツというほどでもないですが、オープニングの写真には人物がいない写真の方がしっくりくるはずです。
 
 前奏中に2~3枚の写真を長めの秒数で差し込むと視聴者が思い出に浸りやすい環境が整うでしょう。

ハッピーな未来像を感じさせる写真を使用する 【作品事例1-1】

 スライドショーを放映するのは、卒業時の謝恩会等、スポ少・部活等の引退式等、結婚の披露宴等が多いと思います。
 つまりは、これまでのステージに区切りをつけ、新しい環境に飛び込んでいくという「節目のイベント」で発表することが多いという意味ですね。

 その意味からスライドショーのオープニングやエンディングには「これから先にハッピーな未来が待っている!」という雰囲気を漂わせたいところです。視聴者の皆さんに良い気持ちになってもらうことは大事なことです。

 じぷた的には次のような写真を冒頭に差し込むことで、場の空気を「未来」に向かって前向きに整えたいと思っています。

事例1-1

太陽光を使うと未来感が出てきます。 【作品事例1-1】

 

運動部系のスライドショーなら会場の遠景 【作品事例1-2】

 野球部のスライドショーを作るのであれば、野球場の遠景やバックスクリーン。サッカーであれば芝と応援スタンドが入った風景などが使えると思います。

 下は野球部のスライドショーを作るときの写真例です。

 

風景 野球場

野球部のスライドショーのオープニングに使用した写真 【作品事例1-2】

 

文化部系のスライドショーなら校舎の遠景 【作品事例1-3】

 吹奏楽部や合唱部といった文化部系の場合は、試合会場といっても写真が撮りづらい場合もあります。そんな場合は校舎の遠景を活用すると良いでしょう。
 
 ちなみに校舎の遠景は文化部をはじめ、いろいろな部活のスライドショー作りでも使えます。
 使い勝手が良いので、季節の良いうちに撮っておくとよいと思います。

吹奏楽部のスライドショーで使用した校舎遠景 【作品事例1-3】

 

旅行の思い出をスライドショーにする場合 【作品事例2-1】

 番外編ですが、旅行の写真をスライドショーにまとめる場合にも、オープニングには遠景写真が使えます。

旅行の思い出をスライドショーにする場合も同様(こちらは安芸の宮島です) 【作品事例2-1】

  オープニングの写真には、結局のところ、スライドショーの中身を想起してもらえるような写真であれば良いのです。
 上記を参考にサクッと選び、スッキリした気持ちで先に進みましょう。

 

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写真の並べ方をどうするか

 写真の並べ方に法則等がありますか、との質問を受けました。
 写真の並べ方、つまり「構成をどうするか」という質問ですね。

 

起承転結を気にする必要はない

 構成と言うと「起承転結」という言葉を思い浮かべる方も多いことでしょう。 
 映像のプロが写真を撮る段階から「起承転結」意識して撮影し、その上でスライドショー作るなら「起承転結」も可能かもしれませんね。

 しかし、一般の方が、過去に撮りためた写真を使って作るスライドショーでは、「起承転結」のとおりにまとめ上げるのはとても困難です。

 過去の記事で「2曲10分2部構成」をおすすめしているのですが、10分間で起承転結までを整えるのは、正直に申し上げて無理です。

 私たちが作るスライドショーでは「起承転結」を意識しなくても大丈夫です。それでも十分に感動できる作品に仕上げることは可能です。

 

実際の写真配列 

 それでは実際の写真の配列について説明していきます。

時系列はザックリとで大丈夫

 視聴者さんからの質問で、「時系列どおりに写真を入れるべきでしょうか」との質問もありました。
 これについても先に答えを言いますが、時系列を気にしすぎる必要はありません。時系列が少々崩れても視聴する側には大きな戸惑いは生じません。

基本は2曲10分2部構成 前半には試合や本番の様子、後半はふれあいの写真を!

 じぷた通信社で作成する場合、運動部を例にしますと概ね次の通りの構成になります。
 「泣けるスライドショーの作り方 基本4つとコツ2つ」でも推奨したとおり、基本となるのは「2曲10分2部構成」です。

 概ね、前半には試合や本番の様子、後半には食事会等のふれあいの写真を入れていくと感じが良く仕上がります。

じぷた作品の構成 【作品事例3-1】

 野球部の「引退お別れ会」で実際に使用した構成が次の通りです。
 今回は野球部を例に挙げていますが、運動部ならばどの部活でも同じ構成で作ることができるはずです。

【前半】練習や試合等、部活動中の写真を中心にします。
 ①3年生引退後の新チーム始動の頃の練習
 ②新チームでの最初の練習試合
 ③新人戦
 ③新年度の新入部員の様子
 ④公式戦・練習試合・最後の総体等の様子を混ぜ合わせて良い写真が連発するように掲載
  ※④に突入した後は時系列を気にせずナイスプレー集を作るつもりで組み立てます。

【後半】部活動とは直接関係ない、ふれあいの写真を中心にします。
 ⑤食事会、お楽しみ会の様子
 ⑥練習試合の合間等で食事や捕食を摂っている様子
 ⑦保護者の応援している様子等
 ⑧メンバー同士がじゃれ合っているいる様子
  ※⑤~⑧は時系列を気にせず、良い表情の写真をつくるつもりで組み立てます。
  ※部活メンバー以外の写真があると良いです。メンバーの幼い兄弟が応援席でまったりして   
   いる様子等を入れると、ほのぼの感が25%アップします(じぷた通信社調べ)。 

 

エンディングのまとめかた

 この質問も多いです。
 全体の構成とも関連するかもしれませんが、〆をどのようにまとめるかは大きな問題なのかもしれません。

エンドロールは必須 

 これはじぷた通信社としてのこだわりとも言えます。
 メンバーの氏名を記録に残すため、エンドロールだけは欠かせません。
 もちろん部活の場合は顧問の先生の指名も載せます。副顧問の先生も載せます。さすがに校長先生までは不要かと思いますが、外部講師も含めてお世話になった方の氏名をすべて載せることにしています。

 無料ソフトを使用している場合、エンドロール風な文字の移動が難しい場合もあるかもしれません。また、文字が移動するのではなく、文字が浮かんでから消えるのを繰り返すパターンもあるようです。

 どんな形であれ、一緒に活動した仲間やお世話になった方を記録として残すのは、とても大切なことだと私は思うのです。
 もし、どうしても名前の表示ができないソフトであるなら、じぷたは使用ソフトを変更すると思います。それほど大事なことだと思っているのです。

 漢字の間違いがないか、並べる順番は良いか等、確認や手間が増えてしまいますが、それでも大事にしたい部分だと思います。
 

 ちなみに、お礼や記録の意味を別にしても、エンドロールがあるとスライドショーとしての締りが良くなることも事実です。
 ぜひ、みなさんもメンバーの名前をエンドロールに入れてみて下さい。

最後の写真、王道は全員の記念写真

 最後の写真は全員の記念写真で決まりです。王道といってもよいです。
 きっちりとしたポーズもよし、満面の笑顔もよしです。

 できるなら大会後の記念写真を使いたいところです。
 優勝や準優勝のような良い成績を収めた大会の記念写真は、スライドショーのエンディングにもってこいです。

 一番成績が良かった大会は一番思い出に残っているはずです。当然、時系列が崩れますが、上に述べたように問題ありません。
 
 残念ながらすべての大会で一回戦負けしたチームもあると思います。また、競技や部活によっては(例えば吹奏楽部)、大きな大会が1回しかない場合もあります。
 しかも期待していたほどの結果が出なかった場合もあるでしょう。

 そのような場合の記念写真は、表情も暗くなりがち。
 それらの写真を見ることによって嫌な気持ちを思い出すのもよくありません。

 こんな時は、大会の記念写真にこだわらず別の記念写真を使いましょう。
 どうしても適切な写真がないのであれば、時間を作って新たに撮ってしまうのも手です。

記念写真以外でフィニッシュを決めるなら「夕暮れ+道具」

 風景写真の世界では、朝夕の時間帯をゴールデンタイムとかマジックアワーと呼んでいるそうです。確かに朝焼けや夕暮れの中で撮った写真は良く取れている場合が多くあります。
 スライドショー用の写真にもこれを活用しない手はありません。 

 スライドショーのフィニッシュ用に適切な写真がない場合は、フィニッシュの為の写真を改めて撮ってしまいましょう。狙い目は当然夕方です。
 
 必要なのは部活動で使った「道具」です。野球ならヘルメットとかですね。
 昔作った作品では、指導者さんにお願いして「ノックバット」を写真に撮らせていただいたことがあります。

 ノックバットの写真をフィニッシュに使うことについて、嫁から「はぁ?」と言われてしまいましたが、とれた写真を見たら納得してもらえました。スライドショー放映時も視聴者から好評でした。

 剣道なら「武道場+防具一式」という組み合わせが考えられます。
 吹奏楽部なら「音楽室+楽器+楽譜」という組み合わせ。
 バレーボールなら「体育館+ボール+ユニフォーム」等も良いでしょう。

 ちなみに下の写真(作品事例4-1)は、小学校の卒業謝恩会用のスライドショーエンディング用に撮った写真です。
 雰囲気がしんみりし過ぎるように思ったので実際には使用していません。 

 しかし、適切な道具がない場合もあると思います。そんなときは、日常のひとコマを切り取ってみるのも面白いと思います。

放課後の図書室の写真。日常のひとコマの例として挙げてみました。【作品事例4-1】

 

まとめ

 さて、視聴者さんからいただいた質問への回答を中心に、スライドショーの作り方についてまとめてみました。

 多くの場合、スライドショーは人生の節目となるイベントで作成され、そして放映されます。
 大げさな言い方をすれば、人生の節目に花を添えるということでもあります。その「花」の作成に携わることができるのは、素直にうれしいことだと思います。

 作り始めは苦しいところもあるかもしれませんが、初期の苦しい時期を乗り越えるのに今回の記事が参考になれば幸いです。
 2~3作も作ればすぐに慣れてきて、自分なりの作成ノウハウが獲得できることでしょう。

 スライドショーは自分で作ったものを見ても感動できるという素晴らしいコンテンツです。多くの方にその楽しさを味わっていただければ幸いです。

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