吹奏楽コンクール銅賞からの脱出 バンドの立て直しのヒント、コツ、方法を大公開 題して「明日のために」

トロンボーン1

 こんにちは、じぷたです。

  以前、吹奏楽コンクールをネタにして「金賞を取りたい方へポイントを紹介します」というの記事を書きました。
 その記事がどれほどの方に伝わり、どれほどの効果があったのかは不明ですが、いわゆる予選(その地域における最も基礎的な大会、例えば地区大会や県大会等)において思いを果たせず、銀賞や銅賞を受賞するに至った団体は日本中にあったわけです。

 

 特に銅賞を受賞したバンドには、心に大きなダメージを受けている方が多いと思います。なんと言っても最も下の賞ですから。

 

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  試しにインターネットを使って「吹奏楽 銅賞」で検索すると、実に多くの内容がヒットしました。

 ショックでショックでたまらない、もうやめたい、という中学生さんの意見。
 演奏順が悪かったのではないかと考える高校生さん。
 結局は指導者だからという大人的助言。
 金賞がすべてではない、という酸っぱいブドウ的励まし。

 様々な意見が飛び交っています。

 予選レベルでの銅賞という結果は、評価を受けてしまったメンバーも、その周囲の方へも、相当に心を揺さぶる力があるようです。

 

 さて、日本中で銅賞という痛手を受けて苦しむ方がいるのであれば、助けてあげたくなるのが人情というもの。
 ここはひとつ、越後のちりめん問屋の隠居のように、お節介を承知でバンドの立て直しの(または生まれ変わる)ための方法を記事にしていきたいと思います。
 

 内容は、地区大会または県大会等で銅賞受賞団体が翌年に金賞を狙える団体になることを目的としています。
 そこから実際に金賞がとれるかどうかは、もうひと頑張りが必要なので、過去記事を参考にしていただければと思います。
 

 それでは参りましょう。題して「明日のために」。
 来年の夏には金賞が狙えるバンドへ進化しようぞ。

 

 今回は長編です。
 それでは「明日のために」スタートです。

 

 

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1 銅賞の原因を探り続ける必要はない

 冒頭にも書いたように、銅賞という不名誉(ごめんなさい)な結果は、なかなか受け止めることができません。
 そこで、原因を分析して今後に生かすという方法の実行が提案されるわけです。
 しかしながら、次につながると思われがちな原因の究明ですが、実は得策ではありません。
 正直やめた方が良いです。

 「ソロを失敗した」「リードミスが多かった」「ピッチが合っていなかった」「縦がずれた」「曲作りが良くなかった」「選曲が悪かった」「部活の運営が悪かった」・・・きりがありません。
 そうです。原因を探しても、きりがないほどたくさん原因があるのが銅賞の演奏なのです。
 

 厳しいですね。えぇキツイ表現です。

 でも、銅賞の結果が出た時点で正直なところ気づいていたのではないですか。
 だから、結果を受け止めることができない程、落ち込んだりしているのではないのですか。

 原因を探し挙げても仲間関係がギスギスするだけです。良いことはひとつもありません。
 あれが悪かった、これが悪かったと言い始めると、悪口が得意な人や声の大きな人が権力を握るようになります。
 おのずとバンドの活力は失われ、暗黒期へ一直線です。

 

 なんもかんも、すべて立て直す。もしくはゼロから作り直すくらいの気持ちの方が、みんなが前向きになれるはずです。
 原因究明なんてできっこないし、ギスギスするだけで時間の無駄。とっとと明日のことを考えましょう。

 

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2 部長選びは超重要

 どんな人を部長に選出するべきか。それは、下記の①~④をすべて兼ね備えた人です。

 

 ①前向きな雰囲気を作れる人で
 ②トークがイケてて
 ③担当楽器の腕前が良く
 ④威張らない人

 

 いるわけないって思っていませんか。
 でもね、2つか3つならクリアする人がいますよね。

 その人に努力してもらって4つともクリアできる人になってもらうしかないのですが、一番困難且つ重要なのが①の「前向きな雰囲気が作れる人」です。

 とにかく、銅賞バンドなのですから、ちょっとしたスキから負の空気が育ってきがちです。それだけは避ける必要があります。だから、前向きってのは一番重要なのです。
 

 一種の才能ともいえるものであり、オーラともいえる曖昧なものですが、できるだけ真剣に探してみてください。

 どうしてもコレって人物がいない場合は、バンドの中で立場の弱い人(例えば気の弱い人、担当楽器が下手な人、なんとなく地味な人等)たちからも人気のある人物を選ぶのも良いでしょう。
 

 間違っても発言権のある人(またはグループ)のゴリ押しで人選を行ってはいけません。

 銅賞受賞という実績から半年のうちに、まずは金賞が狙えるところまでバンドを引っ張りあげるわけですから、意識改革を部活全体で行うことになります。

 強者だけの理論や気持ちで運営を進めても部活全体には広がりません。
 
 バンド全体が想いを一つにすることが大切です。
そのために多数である「地味な人たち」をまとめ上げる部長が必要なのです。
 如何に声なき声をくみ上げて、正しい運営を行えるか。部長の力量にかかっています。

㋐私はこのバンドのメンバーである
㋑私はこのバンドのメンバーが好きである
㋒私はこのバンドを良くしていきたい

  この㋐㋑㋒の三段階をスムーズに進めていくことが重要です。

 所属意識と改善意識が整っているバンドは良くなります。整えるためには良い運営が必要ですが、運営の肝は何といっても部長です。

 みんなで部長を支えて、良い運営を行えるように頑張りましょう。

 

 

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3 シーズンオフにできる限り編成を整える

 3年生が引退した後、大抵の場合編成がガタガタになります。
 高校生の場合、学校によっては2年生が最上級生の学校もあると思いますが、とにかく最上級生が引退することによって編成が乱れることは、多くのバンドで見られるものです。

 

 クラリネットが足りない、ホルンが足りない、コントラバスは居ない、なのにトロンボーン多い、ってことは全国的によくある例です(じぷた通信社調べ)。

 

 実際はバンドによって足りないパートは違うと思いますが、それを放っておくのは良くありません。

 当たり前のことですが、作曲者は楽譜どおりに音が鳴っているという前提で作曲しています。
 にもかかわらず、特定の楽器やパートの音が常にない状態は、作曲者の意図を「常に」無視しているということになります。

 無視が常になることで、やがて作曲者の意図を汲み取ろうとする意志や能力を演奏者側が失ってしまうからです。
 平たく言うと「作曲者がどう考えているかなんて、どうでもよくなってきちゃう」ってことですね。

 

 指揮者や演奏者として、最低限の「あるべき姿」は維持しなければなりません。
 あるべき姿からかけ離れているなら、様々な方法で編成を整えることが必要なのです。
 コンバートでもいいです。経験者で入部してない人を勧誘するのもよいです。できるだけ編成のデコボコを無くしましょう。

 

 でも・・・なかなか思うようにいきませんよね。
 その時は仕方がないので、不在のパートを他の楽器で吹くことにします。しかしながら、作曲者の意図を汲み取る努力を忘れないでください。

 

 「(例えばユニゾンの場面で)この楽器とこの楽器の音を混ぜるつもりだったんだな」とか、「和音の構成で、この楽器だけ響かない音を担当させている。なぜだろう」とか、考えてみることが大切です。

 

 不在のパートの音については、せめて頭の中では作曲者の意図するサウンドが鳴っている状態にしてみて下さい。イメージで大丈夫です。

 置き換えた楽器の音で、作曲者指定の楽器によるサウンドをイメージするのが苦しい場合もあります(私もそうでした)。
 その時は、キーボード等の無機質な音の方が、正しいサウンドをイメージしやすくなることがあります。必要な場合は試してみて下さい。

 作曲者の意図を探る努力は、音楽の理解力を向上させるのにつながります。最初は苦しいですが、みんなで少しずつ頑張りましょう。

 

4 アンコンにこだわり過ぎず柔軟にアンサンブルの練習に取組む

 

 アンサンブルコンテストは通称アンコンと呼ばれます。
 1校の出場枠が決まっている地域なんかでは、アンコン(地区予選または県予選)にでるために校内オーディションを行っている学校もあるようです。

 
 アンサンブルの練習が大切なことはみなさんも十分に理解しておらえると思います。
 アンコンは、アンサンブル練習のモチベーションを飛躍的に高めるので、とても良い「アンサンブル力向上ツール」だと思います。

 

 しかし注意して欲しいことがあります。
 アンコン本番に向けて、その為だけの練習に絞ったり、一直線にはしない方がよい、ということです。
 
 腰を据えてアンサンブルの練習ができる10月~12月の時期に、同じ編成だけでアンサンブルをするのは勿体無いからです。

 

 アンコンの出場メンバーに選ばれたら、毎日猛特訓してしまうでしょう。
 誇らしい気持ちもあり、モチベーションも最高レベル。メンバーは固定の上、気持ちも一枚岩なので演奏のレベルは急上昇。のめり込んでしまうのも当然です。

 技術力の高い生徒を選んで編成した場合なんかは、さらに拍車がかかることでしょう。

 

 しかし、このメンバー固定が良い面でもあり、勿体ない面でもあります。
 アンコンを活用してモチベーションを上げつつ、校内大会やオーディションを活用してメンバー全体がレベルアップするように工夫することが大切です。

 

 たとえば・・・
①同じ選曲・同じ編成を複数つくり競合させる。
②編成を変えずにメンバーを入れ替える
③校内大会を複数開催する
④ソロ大会も行う  
・・・等、いろんな方法があると思います。

 

 しかし、アイデアがあっても実行できていないバンドが多いと思います。 
 なぜ実行できないかといいますと、本番のアンコンにこだわり過ぎているからではないですかね。
 アンコンの存在を、もう少し柔軟にとらえることで練習の自由度と効率が変わってくると思います。

 

 アンコンの良さを生かしつつ、柔軟にアンサンブルの練習をすることは、来春の実力アップにつながります。
 効率的にバンド全体のアンサンブル力を向上させることを意識してみましょう。

  

5 シーズンオフにはマーチの練習をする

 さて、銅賞から金賞を狙えるバンドへ生まれ変わろうとして、メンバーの気持ちも高まってきました。
 ハードな合奏練習の後、あなた方は気づいてしまします。

自分「俺たち・・・基本ができてないような気がする・・・。」
仲間A「私もそんな気がする」
仲間B「ならば基礎・基本やるべ。」
仲間C「基礎・基本ったらマーチだろ。」
みんな「マーチやるべ!」
 
 じぷたの目に浮かんだ光景を文書にしてみました。

 

 「吹奏楽の基本はマーチである」、「マーチは吹奏楽の原点だ」・・・よく聞く言葉ですよね。
 では、なぜ数あるジャンルの中でマーチが吹奏楽の基本だと言われているのでしょうか。

 

 ネットで検索すると、さまざまな意見があります。

(ア)マーチは屋外で行進するための音楽なので、昔からいわゆる吹奏楽編成を中心として作曲されてきている、という歴史的経緯によるもの。

(イ)技術的、音楽的に平易でありながら、演奏効果も高い著名な曲もあるから(平たく言うと、「簡単なのに有名な曲がある」)という演奏者の印象によるもの。

(ウ)理由は分からないが先生や先輩がそういう風に言っていて、なんとなく自分もマーチが基本と言われると納得できるから。
 

 実に様々ですね。

 僭越ながら私としては・・・マーチは音楽の基本的理論により作曲されていることが多いことから、楽理の実践的基礎教材として有用であると思っています。
 さらに芸術性も兼ね備えているわけですから、ある意味、吹奏楽の基本とも言えますが、もう少し大きな存在かとも思っています。 

 

 さて、マーチが吹奏楽の基本である理由は今回は置いておきます。
 今回じぷたがお伝えしたいのは、マーチが吹奏楽の基本であるということの適否ではなく、「シーズンオフにはマーチの練習をした方が良い」ということです。

 

 マーチについては、先ほど音楽の基本理論に基づいて作曲されていることが多いと言いました。
 つまり、メロディー、リズム、ハーモニーの構成が基本に忠実なので音楽的に理解しやすいという事です。
 これはマーチの根本的且つ重要な特徴だと考えられます。

 本来学問である音楽を、部活の範囲内で学ぶというのは結構な困難が予想されます。
 楽理のさわり程度しか勉強しないとしても、なんの基礎もなく、時間も限られるなかで勉強していくのはやはり大変なことです。

 その中で基本に忠実で理解しやすいというマーチの存在は、非常に有難いものだと言えるでしょう。
 こんなにありがたいマーチを活用しないのは勿体ないです。
 マーチを練習して、音楽の理論の実践と演奏技量のアップを目指しましょう。

 指揮者が中高生のバンドへ送る指示内容には定番があります。どの曲を練習してもあまり変わりません。
 例えば・・・
〇音型の統一
〇ハーモニーの意味(トニック・ドミナント・サブドミナント等)を踏まえた音量調整
〇転調の処理  等々・・・

どの曲をやっても指揮者から指示される内容ですよね。

 

 指示内容が似ていたとしても、マーチだとその結果を実感しやすいのです。
 実感できるということは、解るということです。
 解るということは、他の曲にも応用できるということです。

 つまり、マーチを演奏することで、基礎力が上がると言ってよいと思います。
 「シーズンオフにはマーチを練習する」。ぜひ、やってみて下さい。

 

 ちなみに演奏する曲は何でもいいですが、強いて言えば古いものが良いと思います。マーチの作曲技法も進歩しており、新しめの曲は、原理原則に沿わない曲もあるからです。
 古典と呼ばれる曲で、なおかつ明るめの曲を選ぶと、勉強しやすいと思いますので頑張って下さい。

 

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6 顧問以外の指揮者を養成する。

 マーチを練習すると、バンドのメンバーの基礎力が向上することを先ほど記事に書きました。
 
 マーチという教材を使ってみんなで勉強していくのですが、ここらで指揮者という立場で勉強する人を選任してみてはどうでしょう。
 顧問以外の指揮者を養成するわけです。

 勉強といっても別枠で座学するわけではありません。まずは顧問の先生の指揮や指導をまねして、顧問不在のときの合奏や分奏の際に、メンバーの演奏を聴いて指示を与えればよいのです。

 

 そうこうしているうちに、慣れてきて指揮ぶりも板についてくるでしょう。
 その頃には楽理や指揮法、吹奏楽の指導方法にも興味が湧いてきて、自分で勉強することが苦にならなくなります。

 一般の人が理解するのが不可能な範囲まで学ぶ必要はありません。あくまで吹奏楽の曲を仕上げていくのに必要なことを学べばよいのです。

 

  サブの指揮者がいることのメリットはかなり大きいです。

①未整理の部分について顧問に質問することで、顧問が未整理部分の存在に気づくことができる。
②未整理部分への対処を2馬力で行える。

 顧問の先生も万能ではありません。経験の浅い方もいます。そのため曲を仕上げていくのに未整理部分に気が付かないこともあります。

 そんなときに、「曲のこの部分が上手くいかないが、どうしたらよいか」と尋ねてみることで、顧問の実力が上がっていきますし、対処(整理の手法)を生徒も学ぶことができます。

 また、対処方法をバンドに定着させていくのにも、2馬力で進めば効率も上がります。
 例えばコンクール前の忙しい時期ともなれば、常に時間は不足しがちですが、分奏を2つ同時進行できれば、相当に効率が上がると思います。

 サブの指揮者を養成するのはオフシーズンから行う必要があります。マーチの練習と並行して進めることで、実践のハードルも低くなるでしょう。
 メリットが大きいので、ぜひ取り組んでみて下さい。

7 サブの指揮者は部長が兼任する。

 
 ところで生徒の指揮者を選出する際の注意を蛇足ながら記します。

㋐サブの指揮者に対して「学生指揮」とか「生徒指揮者」というような役職は作らない(もしすでに存在しているなら廃止してもよいです)。
㋑サブの指揮者はできるだけ部長が兼任する。

 この2つに注意する理由は、一にも二にも権力の二重構造を作らないためです。

 過去の記事にも書いたように、そもそも部長はメンバーの中で一押しの人材が充てられているはずです。それならば、運営だけでなく、音楽的なことに関しても責任を持ってもらう方が自然です。

 サブの指揮者の存在はメリット大ですが、バンド内に不穏な空気を生じさせるリスクを背負ってまで養成する必要はありません。 

 負の雰囲気はバンドをダメにする最大の要素です。

 

 生徒指揮等の役職は作らず、部長に指揮者的な立場を任せるというのが良いと思います。良い方向に進み始めたバンドを腐らせないために、ここは十分な注意が必要です。
 

 【 箸休め】指揮をすることになった部長へ 指導のさわりのさわり


 さて、ここから先は特に指揮を担当することになった部長さんへの助言です。

  吹奏楽で関係する範囲の楽理についてはネットにもたくさん書かれています。
 どれも一生懸命書かれていると思いますので、それらを参考にされると良いと思いますが、解りやすく書くために内容を端折っている場合もありますし、正しく書こうとするが故に難しい表現になっているものもあります。
 

 もしも、何から手を付けていいか分からない場合は、この先を読んでみて、考えたり感じたりしてもらえればと思います。
 書いてあることが理解できたり体感できるようになったら、ネット情報や書籍の活用にも進んでみましょう。
 

これだけは必須! ☆音名と音階の違いを理解する ☆ドイツ音名を覚える 

 「音名と音階の違いを理解すること」と「ドイツ音名を覚えること」は楽理の基本中の基本なので、指揮・指導勉強を始める前に、これだけは頑張ってクリアした方が良いと思います。

 ドイツ音名を無理に覚える必要なない、という意見がネット上にも散見されますが、それでは音名と音階の違いを理解しにくいですし、自分は理解できたとしても、他人への説明は不可能です。

 また、音名を使わないで合奏指導をすると奏者が混乱したり、能率が激しく落ちます。できれば指揮者・指導者だけでなくバンドのメンバー全員に覚えてもらうと良いと思います。 
 

調性を確認する 

 フラットやシャープの数を見て何調なのかを確認してみましょう。
 調性を読むと主音が判明します。
 
 明るい曲(長調)の場合、主音(ハ長調の場合Cをさします)から数えて3番目(ハ長調の場合E)・6番目(ハ長調の場合A)・7番目(ハ長調の場合H)については音程を低めにとります。
 そうするとメロディーに自然さが出ますし、ハーモニーがきれい響くはずです。

※バンドに1台はハーモニーデレクタ―があると思います。純正律と平均律を交互につかって音階や和音を鳴らすと、上記の理由を感じることができると思いますので試してみて下さい。
  
※調性の確認の仕方については、音楽の教科書やネットを参考にして下さい。
 本当は解説したいのですが、パソコンに弱いじぷたは譜例をブログに載せることができないのです。助けることができなくてごめんなさい。
 

発音を合わせる

 「タ」、「タン」、「ターン」の3つの音型を使い分けるて演奏させることが重要です。
 楽器経験者なら音型が統一されているかどうか、聴きとることができるはずです。どんな音型で吹いてほしいか指示してみましょう。
 音型が合ってくるとシャープな演奏に聴こえてきます。逆に音型の統一ができていない場合は、演奏がボヤっとした感じになります。 

特に打楽器は良い音色で演奏するよう指導する

  適切なリズム且つ良い音色で打楽器を演奏するのは難しいです。演奏のすべてを良い音色で行うのは、技術の習得に何年もかかりますが、特定の部分だけでよければ、意識付けすることでずいぶん変わります。

 打楽器の音色は聴衆に伝わりやすいです。
 理由は不明ですが、打楽器が最も根源的な楽器だからかもしれません。  

 聴衆側だと分かりやすいのですが、指揮をしていると聞き逃しやすい部分でもあります。予めそのつもりで指導すると良いと思います。

 

 サブの指揮者の存在は大きいです。そしてその育成には、ある程度時間が必要です。いろんなことを書いていますが、まずは試してみて下さい。 

 

 

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8 部員の確保には戦略的に取り組む

 

 部員の確保・・・。吹奏楽部に限らず、どの部活についても死活問題です。部の存続が掛かっているといっても大げさではありません。

 さて、スポーツにおいては、競技によってはポジションを入れ替えても、ある程度対応できる場合がありますよね。
 しかし楽器の場合はそうもいきません。

 例えば、同一パート内での1st から3rdへの変更なら大きな問題はありませんが、違う楽器へのコンバートとなると技術的にも気持ちの整理にも時間が掛かります。

 このことは、中学校と高校の新入部員の勧誘についても影響を与えます。
 

 中学校の場合は、未経験で入部してくる生徒がほとんどですから、頭数さえそろえば、後は顧問の判断でバランスを整えることができます。
 本人の希望を聞く場合もありますが、最終的に担当楽器を決めるのは顧問である場合がほとんどだからです。

 とにかく、数多くの生徒に入部してもらうことに集中すれば良いのが中学校での勧誘です。

 しかし、高校で吹奏楽部に入部する場合、中学校での担当楽器の継続を希望する生徒が多いと思います。
 腕に自信のある子であれば、なおさらその傾向は強くなるでしょう。

 これが何を意味するかというと、仮に新入部員が多かったとしても、バランスよく補充できることに直接つながらないってことです。
 「クラリネット足らない、ホルン足りない、コントラバス居ない、なのにトロンボーンあふれてる」という状態になる可能性があるってことですね。

 

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 ちなみに、じぷたは高校の時に35名ほどのバンドで、クラリネット4、トランペット5、トロンボーン6の編成で演奏していたことがありました。
 バランスが最後まで修正できなかった思い出があります。

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 編成のバランスが崩れている場合、オフの間であれば時間な余裕があるので、コンバートによる対応を進めてもよいでしょう。
 しかし、新入生が入部してからコンバートを考えていては、夏のコンクールに間に合わない可能性が高いです。
 ウイークポイントを埋めるつもりが、新たなウイークポイントを生み出すことになるかもしれません。

 

 さて、どうするか。
 どうしても必要な人材に入部してもらえるように勧誘するしかありません。

 

 勧誘には戦略を建て望みましょう。
 高校の吹奏楽部でも中学と同様に、できるだけ多くの新入部員に入ってもらうことが、まずは大事です。そのために、中学校での経験者には全員にアプローチします。

 出身中学校の吹奏楽部から、誰が入学してくるのかという情報は、大体つかめるものです。ミーティングで情報を整理し、入部候補者の名簿を作ります。それをもとに全員にアプローチします。

〇入学前に手紙を送るのも良いです。
〇入学式の後、声掛けにいくのも良いです。
 沢山の新部員が入ってきてくれるように勧誘しましょう。

 その上で、重要な新入生には入部してもらえるように、さらなる勧誘の努力をします。でも 無理強いをしてはいけません。
 相反するようですが相反しません。さわやかに努力することが大切です。

 例えばクラリネットには2・3年生が2名が在籍しているとします。バンド全体の人数にもよりますが、クラリネットが2・3年生で2名は少ないです。
 その場合、クラリネット経験者は重要な新入生と言えます。
 特に熱心に、そしてさわやかに声掛けを行って下さい。

 ポイントは、入ってくれそうな子を逃がさないことです。くどいようですが、無理強いを絶対にしないでください。吹奏楽部に対する印象が非常に悪くなります。

  できるだけ多くの新入部員が入るように、そしてバランスよく補充ができるように、頑張って下さい。 

9 自由曲は音楽的価値のある曲を選ぶ

  さて、じぷた2年の夏は邦人作品を取り上げることになりました。
 作曲者も曲名もあえて記しませんが難易度も最強レベル。そして、ほとんどの人が知らない曲です。
 

 先輩達も、顧問の先生も、じぷた達も、それはそれは頑張りました。そして難曲を何とかまとめました。結果は良いものではありませんでしたが、賞よりも審査員の講評が心に残っています。

   「雰囲気のみを表現しているような曲は、やっても意味がない・・・」。

 そのときから、じぷたの心に生じた疑問があります。
 やっても意味がない、ということは、その曲には音楽的価値が無いということ。ならば、音楽的価値とは何なのか。
 
 長い間考えてみたのですが、これっていう答えが見つからないまま、時が経ちました。
 スコアの出来、不出来のことを指してるということは何となく予想がつくのですが、何をもって不出来とするのかわからなかったのです。
 モチーフなのか、描写力なのか、旋律の美しさなのか。
 しかし、モチーフや描写力の良し悪しなんて分かりにくいですよね。

 ところが数年前に、自分の中でなんとなく見えてきたように感じた出来事がありました。
 吹奏楽の作編曲で有名なS先生の合奏指導を見学させていただいた時のことです。

 その時の曲は、S先生のお弟子さんが作曲されたものだったようで、スコアーを見ながら「あれー、○○君(お弟子さんの名前)、こんなこと書いてる」「んー、この部分は難しく書いてるけど、もうちょっと違う書き方(簡単な奏法)にしても伝わると思うんだけど・・・」等、指導しながらつぶやいておられました。

  ほんの小さな声でつぶやいておられたことなのですが、自分の中で「良くないスコアってこのことかな」と思いました。
 つまり、
①作曲技法上の禁則に気づいていない
②奏法と効果の関係が理解できてきない
 

 ①②が伝わってくるようなスコアが、価値が低いスコア(音楽的価値が低いスコア)なのだと分かりました。

  悪いスコアのことがピンときたと同時に、よいスコアのことも閃きました。

  おそらく良いスコアとは、①と②を上手にクリアした上で、尚且つ、とりあげたテーマの雰囲気のみを表現するのではなく、そのテーマの本質や根本を表現できているスコアのであろうと思います。
 上記で書いた「雰囲気のみを表現しているような曲は、やっても意味がない・・・」というのは、このことを示唆していたのだと、ようやく気づいたわけです。

 

 そして、思考は発展し、次のようにじぷたは理解しました。
㋐悪いスコアは取り上げたテーマの掘り下げが足りず、上っ面を表現するにとどまっている。
㋑良いスコアはテーマの本質を音によって表現している(又は表現しようとしている)。
㋒悪いスコアは作曲技法の禁則に気づいていない
㋓良いスコアは作曲技法の禁則をあえて犯すことがあるが、解った上で書いていることが伝わってくる。
㋔悪いスコアは奏法と効果の関係が理解できていないまま書かれている。
 (つまり、音楽上必要な表現として難しいパッセージが書かれているのではなく、特に必要ない部分にも難しいパッセージが掛かれている)
㋕悪いスコアは意味のない音(不要な音)が多い。そして必要な音が欠けている。

 少々多くなってしまいましたが、このように私は理解しています。

  
 では、コンクールで演奏する意味がない曲(悪いスコア)を演奏すると、どのような結果につながるのでしょうか。
 悪いスコアをコンクールで演奏した場合、次のことが予想されます。

〇スコアに深みがないので、どんなに頑張っても演奏に深みがでない。
〇スコアが禁則を犯しまくりなので演奏もしっくりこない。
〇技術力が高くても音楽性につながらない。
⇓ ⇓ ⇓
評価のしようがない。
コンクールでダメなスコアを選ぶこと自体、音楽がわかってない証拠
⇓ ⇓ ⇓
必然的に低評価

 

 長々と記事を書きましたが、結局のところ、音楽的価値がないスコアをコンクールに取り上げるということは、絶対に避けなければならないということです。
 猛練習しても評価してもらえないのが悪いスコアなのですから。

 

 コンクールでは「良いスコア」を選ぶべきですが、そのためには見分けるための知識が必要です。
 自信がない場合は、過去のコンクールでたくさん取り上げられてものを選ぶのも良い方法です。
 

 新曲や若い作曲家の曲等は、新鮮ですがその分リスクもあります。自分たちで音楽的な価値について判断できない場合は、避けた方が無難かもしれません。

 コンクール向けの価値あるスコアについて、おすすめをお知らせしたいところですが、これについてはシリーズを改めて記事にしていきたいと思います。 

  

 

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10 顧問の先生(指揮者)の力を生かす

 

 またまた高校の時の話となります。
 当時の顧問の先生は少々変わった方でした。
 じぷた的には、いい人だと思うのですが、上級生たちにはちょっぴり馬鹿にされていたこともありました。 

 これには原因がありまして・・・。
 当時、市内には有名な中学校音楽教師がいまして、赴任する中学校をことごとく金賞に導いていました。ちょっとしたカリスマなわけです。

 上級生たちの多数はカリスマ先生の教え子たちでして、高校の顧問の先生がトンチンカンな説明をしたり、ミスをしたときなどは、「やっぱりだめだ」とか「わかってない」とか「カリスマ先生はすごかった」とか陰口をたたいちゃうわけです。 

 高校の顧問の先生は、ピアノが専門で、そちらの業界ではかなりすごい人だったらしいのですが、吹奏楽部においては、その経歴だけでは生徒は納得してくれません。
 
 そんなこんなで、顧問の先生と上級生たちは結構仲が悪うございました。
 じぷたは幸か不幸かわかりませんが、別の中学校出身なのでカリスマ先生と絡んだことはありません。
 そんなことから私は高校の顧問の先生のことを、割とニュートラルにとらえることができていたかもしれません。愛すべき面もあったりして、じぷたは割と好きな先生でした。

 

 顧問の先生と折り合いが悪かった先輩たちも、金賞を目指して頑張りを見せはしましたが、コンクール前になっても仕上がりに伸びがなく、じぷた1年時、2年時とも良い結果は出ませんでした。
 曲作りや解釈を生徒達中心で進めようとしていたことが原因と思われます。

  さて、そんな過去の失敗を目の当たりにしてきたじぷた3年時はどうなったのか。
 

 顧問との関係が非常に良好になりました。
 もともと、じぷたの同級生たちは、顧問のキャラを容認していました。
 顧問と敵対する先輩たちに賛同できない部分があり、「穏やかにできないのかなぁ」と思っていた人がじぷた以外にもたくさんいたのでした。
 
 特別に「仲良くしなければいけない」とメンバーにお触れをだしたわけではないのですが、仲良くなれるといいなって思ってたら、なんとなく自然にそうなったという感じです。(こんな風に書くとなんか、恋愛小説みたいですね。)

 もちろん顧問と意見が違うところもあって、意見はぶつけたりはしていますが、全体的に穏やかで良好なバンドと顧問の関係に変わっていきました。
 関係が良好になれば冗談も言えますし、信頼関係も生まれます。
 顧問も音楽的な思いをストレートに伝えることができるようになったので、音楽にもブレがなくなったように思います。
 
 これまでは顧問の指導を無視して、上級生から真逆の指示がでることもあったくらいですから・・・。不信感とは怖いものですね。

  顧問の先生と良好な関係を築くことができた結果、3年時にはコンクールで久々の金賞受賞、そして10数年ぶりのブロック大会出場。ちょっとびっくりな結果が出てしまいました。

 

 

 さて、長い前振りとなってしまいました。

 

 顧問との不仲のお話をあちこちで聞くことがあります。よけいな心配かもしれませんが、みなさんのバンドでは顧問と謎の仲たがいをしていませんか。
 コンクールで良い演奏をしたい、良い結果が欲しいのであれば、顧問の力が絶対に必要です。したがって顧問と喧嘩や仲たがいをしていてはいけません。
  そもそも、顧問とすら仲良くできないような集団が、一致団結して一つの目標に向かうことなど可能でしょうか。

 じぷたは無理だと思います。
 顧問とバンドが良好な関係になることは、とても大切なことです。

 顧問は音楽の専門的な勉強を4年以上しているわけです。
 プロとしてやっていける程ではないかもしれませんが、能力をきちんと発揮できれば、吹奏楽を「かじった程度」の高校生に、知識も経験も負けるわけはありません。

  では、なぜ顧問は能力を発揮できなかったのでしょう。
①能力を発揮するのを阻害されていた
②能力を発揮したくなかった
 

 ①なのか、②なのか、もしかして両方なのか。

  答えはわかりませんが、一つ言えるのは、①②の原因は生徒側にある場合も十分に有りうるということです。
 ならば、
 ㋐能力を発揮できるように環境を整備する
 ㋑能力を発揮したい気持ちにさせる

 これを生徒側が実行していけば顧問は力を発揮できるはずです。

 例えば、トレーナー的能力の低い顧問であれば、トレーナー役の何%かを生徒が担うことで、顧問は音楽的な部分での指導に重点を置くことができるようになるでしょう。
 また、挨拶や冗談によって信頼関係が生まれれば、顧問も指導や曲の研究に熱が入るでしょう。

 

 顧問が力を発揮してくれれば、深い音楽的解釈、曲の音楽的背景の理解、適切な音楽的表現等、様々な面でメリットなるものをバンドへ提供してくれるはずです。
 これは高校生が自らの能力だけで手に入れるのは難しいものばかりです。

 仮に、顧問から提供された情報や音楽性が最上のものでなかったとしても、高校生が思いつきで提案するようなものとは段違いのはずです。

 音楽は学問であり、宇宙の真理であり、探究が必要だからです。音楽性や音楽的情報は勉強量にある程度比例する必然なのです。
 だから、生徒も頑張らなければなりません。
 銅賞から抜け出し、金賞を目指すためには、顧問の力を発揮させることがとても重要なのです。

 

 もともと顧問との関係が良好なバンドは、この記事を参考にする必要はありません。
 もしも、顧問と生徒にギクシャクした感じがあるなら、生徒の側にできることを考えてみて下さい。

  「なんで俺たちが悪者なわけ?」とか言ってる暇はありません。どちらが悪いかなんて、ちっぽけなことを気にしている場合ではないのです。
 大切なのは「顧問の力を生かす」ことであり「顧問に力を発揮させる」ことなのです。

 

 方法は簡単です。人として真っ当にお付き合いすれば良いだけです。ゴマをするのではありません。
 顧問が困っていたり、苦手なことがあったら、協力すれば良いだけなのです。

   まだまだお知らせしたいことは、たくさんありますが、ここらで一旦終わります。吹奏楽については書きたいことがたくさんありますので、不定期で記事にしていきたいと思います。
 銅賞を受賞してから辛い思いを抱えてきている皆さん、戦いは続きますが楽しんで頑張っていきましょう。

 

 「前向き」で「ひたむき」に頑張るのです。明日のために。

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